午後の試合。


テニスの試合が最後だった。


だから、クラスのみんなが見にきてくれた。


もちろん龍矢も。


3試合やって、2試合とったら勝ち。


今のところ、一勝一敗。


私たちが勝てば、決勝進出。


「美和、がんばろうね。」


「もちろん。」


相手は同じ一年の、テニス部の子。


シーソーゲームだった。


点を入れては、とられ。


そんな感じで、お互い一セットずつとった。


「美和!」


「うん!」


あっ!