社長室に入ると、龍矢は仕事を始めた。


ほら。


やっぱり、つまんないじゃん。


ここにいても、やることないし。


「あれー?美和ちゃん、久しぶり。」


「稲垣さんと、山下さん。」


しばらくして、この二人が部屋に入ってきた。


「どうしたの?こんなところで。」


「龍矢に無理やり連れてこられたの。」


「そっか。かわいそうに。」


「やっぱ龍矢やめて、俺にしない?」


にこにこ笑顔の稲垣さん。


「お前ら、俺に用があって来たんじゃないのか?いちいち美和に話しかけるな。」


「そうだった。」


そう言って、龍矢のそばに行くとき。