耳元で名前を呼ばれた。


「なによ。」


背中を向けたまま答えた。


「嫌いなんて、許さないって言ったろ?」


くるって身体を反転させられた。


あっ、って思ったときには最初の体勢。


私の身体は、すっぽり龍矢の胸の中。


「んっ・・・」


いつもより激しいキス。


「好きって言え。言うまで寝かせない。」


「んっ・・ちょ苦しい。」


「言え。」


「言うから、言うから離して。」


こうやって。


「龍矢、好き。」