「ぼーっとしてないでください。」


「すみません。」


やっぱ、昨日のは幻?


そうだよ、そう。


今のが本物の先生で、昨日のが偽物。


そう勝手に判断しようとした。


そしたら・・そしたら。


またあの笑い。


私に向かって、意地悪く笑った。


なんなのよ、いったい。


やっぱ昨日のは幻でも、なんでもなかった。


あの笑いが、私にそれを事実だって教えてくれた。