もー龍矢のバカ。


なんでこんなドレスなのよー


結構胸まであいたドレス。


色は黒。


「着替えられたか?」


18時ぴったり。


龍矢が部屋に入ってきた。


「やだ、このドレス。」


「似合ってるぞ。」


「そうかな?」


「俺が似合うって言ってんだからいいだろ?」


チュッと音を立てて、首筋にキスをされた。


「うん。」


ちょっと恥ずかしいけど、龍矢が似合ってるっていうんだから、嬉しいかも。


ドレスの上にコートを羽織って、鞄を持って。


それから、一番大切なものを持って。


私は龍矢の運転する車で、出かけた。