「由衣は何買うの?」


「初めてのお給料でしょ?親に何か買おうかなって。クリスマスだし」


「そっか。この、親孝行娘。」


「そーゆー美和こそ、なに買うのよ。」


親孝行と言われて恥ずかしいのか、由衣が少し顔を赤くしながら私を見てくる。


「秘密。」


「なにそれー怪しい。彼氏でもできたか?」


「まさかーできたら由衣に一番に言うでしょ?」


「だよねー」


旦那さんならいるけどね。


龍矢の顔を思い出し、少し頬が緩む。


そらから、いろいろお店を回って。


欲しいもの見つけて。


16時頃には、バイバイした。


家に帰ると、メイドさんたちが着替えの支度をして待っていた。


「美和様、こちらに。」


「はい。」