龍矢は私を抱きしめてくれた。


「なんでこんなに冷たくなってんだよ。」


「ごめんなさい。」


「もう謝らなくていい。俺も悪かった。」


あっ。


初めて龍矢が謝ってくれた。


「私が子供だから・・龍矢、心配してくれてた・・だけ。」


「泣くな。」


「・・うん。」


「お前になにかあったらどうしようかと思った。」


「龍矢?」


「もう勝手に俺の前からいなくなるな。」


「龍矢。」


なんであんなこと思ってしまったんだろ?


こんなにも。