結城に調べてもらった病院に行き、美和の姿を捜す。


「いた!」


中庭のベンチに、ポツンと一人座っている美和を見つけた。


ほんとにここにいるとはな。


俯いていて、美和の表情を見ることは出来ない。


どのくらいここにいたんだ?


「美和。」


ざくっざくっていう、足音と。


私を呼ぶ声。


「りゅ・・や。」


そこには、会いたかった顔。


「バカ美和。どんだけここにいたんだよ!」


「ごめんなさい。・・・ごめんなさい。」


私は謝ることしかできなかった。


「もういいよ。」