あらから、1時間。


龍矢は一回もこの寝室に来ない。


どこにいるかは、わかってる。


隣の書斎。


たぶん、仕事してる。


今になって思う。


私が悪かったって。


龍矢はただ単に、心配してくれただけ。


それを私がむきになって。


答えてしまっただけ。


あそこで素直に、ごめんなさい。


が、言えてたら。


こんなことにはならなかった。


謝りに行こうか?


ちょっと悩んだ。