「うん。また明日。」


由衣と門のところで別れた。


「こほっこほっ。」


ちょっと頑張り過ぎたかな?


咳が出てしまった。


帰ってうがいしよ。


暖かいお茶を飲んで、温まろ。


そう思って歩き出した。


そしたら、私の横には見覚えのある車。


その車から龍矢が降りてきた。


あっ、と思ったときには。


龍矢に車の中に、連れ込まれてた。


「ちょっと、いきなりなによ。」


龍矢は答えない。


前を向いて、運転してるだけ。