それからあっという間に授業が終わった。


「美和、部活どうする?」


「行くよ。」


「じゃあ、行こう。始まっちゃうよ。」


「そうだね。」


龍矢の前を通ったとき、なにか言いたそうだったけど。


急いでたから、無視しちゃった。


スパーン


ボールを打つ音があちこちから聞こえる。


「いくよー」


「どうぞ。」


久しぶりの部活は楽しかった。


1時間半。


みっちり練習した。


「お疲れね。」