そう言って、家を出てきた。


風邪を引いてわかったこと。


それは、龍矢が意外に心配症だってこと。


うーん、でも。


意外でもないかな?


新婚旅行のときだって、私に帽子被せたし。


「美和、おはよう。」


「おはよう、由衣。」


教室に入ると、由衣が早速声を掛けてくれた。


「もう大丈夫なの?」


「全然平気。」


「そっか。」


「授業進んだ?あとで教えて。」


「了解。」


そんな会話してたら、龍矢が教室に来て。


いつものように、ホームルームを始める。