お母さんはいなかった。


それから、次に龍矢が出てきた。


一緒に歩いてた。


手をつないで、海沿いの道を。


あの、道かな?


新婚旅行で行ったところ。


夢だけど、なんか幸せだなって思った。


そしたらまた私は帽子を飛ばされて、龍矢の手を離した。


もとの場所に戻ったら、龍矢はいなかった。


「なんで・・・どこ行ったの?」


私は泣いていた。


ダメだ。


こんな夢を見るのも、熱のせい。


わかってるのに、涙が止まらない。


「りゅ・・・や。」


早く帰って来て。