「好きよ・・・」


「知ってる。」


無事に劇が終わった。


「美和、よかったよ。」


「由衣のナレーターも完璧。」


クラスのみんなも、大きな満足感に浸っていた。


こうして私たちは、2学期最大の行事を終えた。


「練習してよかった。」


夜、龍矢のぬくもりに包まれて。


私は眠気に襲われていた。


今日は緊張しっぱなしだったし。


最後の龍矢のせいで、余計に疲れたし。


「寝るのか?」


「うん。」


ダメだ、限界。