「あれぇ?先生めがねとったの?」


「ええ。じゃまかと思いまして。」


「見えるの?」


「コンタクト入ってますから。」


「そうなんだ。」


うそうそ。


コンタクトなんて入ってないんだから。


めがねだって、伊達だし。


「立花さん、始めるよー」


「はーい。」


今日から劇の練習。


なぜか龍矢は、めがねをとった。


「とりあえず、最初だから最後まで流そうか。」


実行委員の子が声をかける。


「はーい。」