「美和、なんだった?」


「見て。」


「やだ、主役じゃん。」


「最悪。」


私は引いたのは、お姫様役。


なんて運が悪いんだろう。


「主役のオーロラ姫の人。」


しょうがないから、手を挙げる。


「姫は立花さんっと。じゃあ、王子様の人。」


「あー僕みたいです。」


「えーっと、王子は先生っと。」


ちょっと待ってよ。


こんな偶然ってあるの?


龍矢を見ると、こっちに向かってあの意地悪い笑いをしてた。


なんなのよ、一体。


ありえないから!