2学期が始まる。


「美和、起きろ。」


「んー」


やだ、もっと寝てたい。


「まったく。」


耳元で、微かに龍矢の声がする。


それから、唇に温かいぬくもり。


「美和、起きろ。学校行くぞ。」


「んー?おはよう。」


「おはよう。」


もう一度、キスをした。


これが私たちの目覚めの方法。


新婚旅行から帰ってきてから。


私たちは同じベットで寝ている。


毎朝、龍矢の顔を見れる。