なにこの、二人の距離感は。
友達以上、恋人未満。
カップル成立までのカウントダウンが、すでに始まっちゃっているような……
二人の心の距離の近さを感じてしまうのは、私の思い違いかな?
そうだって言って。
誰か言って。
直月のバカ。
さわやかな笑顔、私には見せてくれたことないじゃん。
柚葉ちゃんのことが……
好き……なの?
不安の波が押し寄せてくる。
まるで私の心臓が、大根おろし器でゴリゴリ削られているよう。
そんな耐えきれないほどの嫉妬に襲われて。
私は思いきり唇をかんだ。
お腹を強くつねり、痛みで涙をせき止める。