「ん、どーぞ」
暖かい、理乃のぬくもり。
「理乃、もう朝礼の時間多分すぎてるよね……?」
「あー、多分。まあ先生に頼まれてたことだし、事情説明すればなんとかなるだろ」
「う……、でも次社会だよ……?」
「あー、確かに。なんか難癖つけられるかもな」
社会の先生はテスト同様、ねちっこいことで有名だからめちゃくちゃ不安……。
「ていうか理乃、今日シゴト大丈夫!?風邪ひいたりしたら私の責任だよね。ほんとにごめん……」
「今日はシゴトあるけど、午後から放課後ぐらいまでだし、服はかわくから大丈夫。風邪は、どっちかっていうと紗羅の方がひきやすいだろ」
う……。私は確かによく熱だすけど……!