「っ、……うん」
ダメ?というように首を傾げて聞かれたら、抗えるわけがない。
なんか今日の理乃はすごい、甘えたモード。
人気のクールアイドルがこんなにかわいくて大丈夫なのだろうか……。
「わぁ!氷室さんに如月さん。もういたのね。今日は早いじゃない」
「あ、おはようございます」
入ってきたのは担任の先生。なのに理乃を見るとものすごく不機嫌そうな顔でさっきとは正反対。
「あら、私邪魔だったかしら。ごめんね〜。氷室くん」
「いやいやいや、先生。そんなこと全然無いですよ…!」
「でも氷室くんは2人の時間を潰されて不機嫌そーだし?」
「……」
「ちょ、理乃否定してよっ、」