「……もっと褒めて」  

……なぜそうなる?
っ、褒めて!?ど、どーゆー風に!?


とりあえず頭の中に浮かんだ言葉を言う。


「えっと、えらいね……?」


なんで疑問形って笑いながら嬉しそうにする理乃。頭に耳が生えてるみたい。


「でさ、昨日帰ってきたのが2時ぐらいで。でも起きたら紗羅に会えるって思って頑張って早く寝たんだけど、いつもより早く目、覚めたら紗羅がもう行こうとしてたから」


「う……。ごめんなさい……」


「謝んなくていい。けど今度から先に行かないで。俺寝てたら起こしていいから一緒に行こ」