『どうでしたか?Amselは。』
その日の夜、茉白は影沼と電話をした。
影沼は茉白との接点を増やそうと、最近時々こうやって電話をくれる。
「みなさんスーツとか、きちんとした格好でお仕事されてて…なんていうか、会社らしい会社ですね。」
『LOSKAとはちょっと違いますよね。最初は戸惑うかもしれませんけど、すぐに慣れますよ。』
「影沼さんはLOSKAに慣れました?」
『ええ、まぁ…』
「そうですか。良かった。」
茉白は電話口で笑顔になった。
『茉白さんに提案なんですが、せっかく商品開発に携わるなら、週に何度かAmselに行きませんか?』
「え…それは…影沼さんがLOSKAに来るみたいに、ってことですか?」
『そんなイメージです。』
「えっと…」
『せっかく商品に関わってもらうんだから、Amselの社風をきちんと理解して欲しいんです。LOSKAの業務は私がサポートしますし。』
「………」
『あ、別に長い期間じゃなくて、今回の企画の間だけですよ。』
長くても3ヶ月程度のことだ。
(…そうだよね、逆の立場だったらLOSKAに来て欲しい。)
「なら、今回の期間だけ…」
『縞太郎さんにはAmselの人間として、私からお願いしてみますよ。』
「はい、お願いします。」
就職する前にアルバイトはいくつか経験しているが、大学を卒業してからLOSKAでしか勤務経験の無い茉白は、LOSKA以外で働くことも、LOSKAを離れることもどこか不安に感じてしまう。
(これも勉強、かな。)
その日の夜、茉白は影沼と電話をした。
影沼は茉白との接点を増やそうと、最近時々こうやって電話をくれる。
「みなさんスーツとか、きちんとした格好でお仕事されてて…なんていうか、会社らしい会社ですね。」
『LOSKAとはちょっと違いますよね。最初は戸惑うかもしれませんけど、すぐに慣れますよ。』
「影沼さんはLOSKAに慣れました?」
『ええ、まぁ…』
「そうですか。良かった。」
茉白は電話口で笑顔になった。
『茉白さんに提案なんですが、せっかく商品開発に携わるなら、週に何度かAmselに行きませんか?』
「え…それは…影沼さんがLOSKAに来るみたいに、ってことですか?」
『そんなイメージです。』
「えっと…」
『せっかく商品に関わってもらうんだから、Amselの社風をきちんと理解して欲しいんです。LOSKAの業務は私がサポートしますし。』
「………」
『あ、別に長い期間じゃなくて、今回の企画の間だけですよ。』
長くても3ヶ月程度のことだ。
(…そうだよね、逆の立場だったらLOSKAに来て欲しい。)
「なら、今回の期間だけ…」
『縞太郎さんにはAmselの人間として、私からお願いしてみますよ。』
「はい、お願いします。」
就職する前にアルバイトはいくつか経験しているが、大学を卒業してからLOSKAでしか勤務経験の無い茉白は、LOSKA以外で働くことも、LOSKAを離れることもどこか不安に感じてしまう。
(これも勉強、かな。)