「茉白さん、本当に結婚するんですか?」
莉子が休み時間にコソッと聞いた。
「まだ前向きに検討します、って言った段階だけど…結婚するつもりだよ。」
「そうなんだ…」
莉子はどこかがっかりしたように言った。
「影沼常務だってイケメンですけど…私は本当に茉白さんと雪村専務ってすーっごくお似合いだと思ったんですよ〜…」
「莉子ちゃん、それは影沼さんにも…私にも失礼だよ。」
「…そうですよね、すみません…。おめでとうございます。」
「…ありがとう。」
反省した莉子に言われた祝福の言葉に、茉白は何も心が動かなかった。
(喜んで…結婚します!って宣言できてない私が一番失礼なんだよね。)
わかってはいても、本当に前向きな気持ちになれるまでにはもう少し時間が必要そうだ。
茉白は小さく溜息を吐いた。
「コスメの商品開発ですか?」
「ええ。茉白さんにもAmselの商品に関わっていただけたら、新しいアプローチができるんじゃないかと思って。」
影沼が茉白に提案した。
「はい、是非。お役に立てるかわからないですけど…おもしろそうですね。」
茉白は笑顔で応えた。
莉子が休み時間にコソッと聞いた。
「まだ前向きに検討します、って言った段階だけど…結婚するつもりだよ。」
「そうなんだ…」
莉子はどこかがっかりしたように言った。
「影沼常務だってイケメンですけど…私は本当に茉白さんと雪村専務ってすーっごくお似合いだと思ったんですよ〜…」
「莉子ちゃん、それは影沼さんにも…私にも失礼だよ。」
「…そうですよね、すみません…。おめでとうございます。」
「…ありがとう。」
反省した莉子に言われた祝福の言葉に、茉白は何も心が動かなかった。
(喜んで…結婚します!って宣言できてない私が一番失礼なんだよね。)
わかってはいても、本当に前向きな気持ちになれるまでにはもう少し時間が必要そうだ。
茉白は小さく溜息を吐いた。
「コスメの商品開発ですか?」
「ええ。茉白さんにもAmselの商品に関わっていただけたら、新しいアプローチができるんじゃないかと思って。」
影沼が茉白に提案した。
「はい、是非。お役に立てるかわからないですけど…おもしろそうですね。」
茉白は笑顔で応えた。