Amsel・商品企画室
(あれ…?)
Amselの新商品カタログを眺めていた茉白は、不思議そうな顔をした。
「あの、墨田さん。このカタログなんですけど…」
「なんですか?」
「これって、この前私が色を選んだマニキュアですか?」
墨田は茉白が開いたカタログを見た。
「ああ、ええ、そうですね。」
「あの…私が選んだ花とラインナップが違うんですけど…?」
茉白が12種類選んだ花のうち、5種類が別の花に変わっている。
「工場で真嶋さんの希望の色が用意できなかったんですよ。よくあることです。」
「え…?」
(希望の色に合わせて調合するんじゃないの?それに…)
「私、恋愛をテーマにした花言葉を選んで、それもお伝えしたはずですけど…これ、友情とか開運とか…テーマに一貫性が無くなってます…」
墨田は面倒そうに小さな溜息を吐いた。
「“花言葉”っていうテーマに一貫性があるでしょ?このマニキュアは発売時期が最優先だったんです。」
「…そうなんですか…よくわかってなくて…すみません。」
(でも…あれからまだひと月くらいしか経ってないのに…このカタログの商品はこれからすぐに発売…そんなに早く発売できるの?それに、そんなに急いで商品を企画して…コンセプトも市場調査も…本当にちゃんとしてるの?)
茉白は腑に落ちないと思ったが、専門知識の無い分野なので知識不足のせいだろうと自分を納得させた。
(あれ…?)
Amselの新商品カタログを眺めていた茉白は、不思議そうな顔をした。
「あの、墨田さん。このカタログなんですけど…」
「なんですか?」
「これって、この前私が色を選んだマニキュアですか?」
墨田は茉白が開いたカタログを見た。
「ああ、ええ、そうですね。」
「あの…私が選んだ花とラインナップが違うんですけど…?」
茉白が12種類選んだ花のうち、5種類が別の花に変わっている。
「工場で真嶋さんの希望の色が用意できなかったんですよ。よくあることです。」
「え…?」
(希望の色に合わせて調合するんじゃないの?それに…)
「私、恋愛をテーマにした花言葉を選んで、それもお伝えしたはずですけど…これ、友情とか開運とか…テーマに一貫性が無くなってます…」
墨田は面倒そうに小さな溜息を吐いた。
「“花言葉”っていうテーマに一貫性があるでしょ?このマニキュアは発売時期が最優先だったんです。」
「…そうなんですか…よくわかってなくて…すみません。」
(でも…あれからまだひと月くらいしか経ってないのに…このカタログの商品はこれからすぐに発売…そんなに早く発売できるの?それに、そんなに急いで商品を企画して…コンセプトも市場調査も…本当にちゃんとしてるの?)
茉白は腑に落ちないと思ったが、専門知識の無い分野なので知識不足のせいだろうと自分を納得させた。