車に戻ってシートベルトを締めると、悠先生が車を走らせ始めた。

「最後、何を話してたんですか?」

赤城「内緒。」

「今日は内緒が多いですね。」

赤城「確かにそうだね。」

スピーカーから流れてくる悠先生のお気に入りの音楽は、聞いていて心地が良い。

赤城「そういえばお昼食べてないけど、何食べたい?」

「んー、なんだろう。悠先生の食べたいものでいいですよ。」

赤城「僕の食べたいものか。特に決まってないな。でももう夕方か。ショッピングモールに行って夜ご飯も兼ねよう。」

「わかりました。」