〜夜星side〜

病室に着くと、もう既に発作が始まっていた。


｢絃ちゃん！聞こえる？聞こえたら手、握って！｣


声をかけても反応がない。


数度、小型の吸入器を口に当てると発作は治まった。
ただ、自発呼吸が弱まり酸素も89%まで下がっていた。唯弦(ユヅル)の指示で挿管することにしたが、回復まで時間がかかる。
3日後までにはお腹の治療も始めなければならないが、かなり厳しい。



一通りの処置が終わった頃、赤城先生が来た。
会議が終わったらしい。



赤城｢挿管、、、、、｣


瀬堂｢うん。おそらくこの一週間で環境が変わってストレスがかかっているんだろう。かなり大きな発作だったんだよ。｣


｢とりあえず医局に戻ろう。赤城先生、話を聞かせて。｣


赤城｢はい。｣