この話を強制終了。
そう思っていたが、何故か別の意味で光瑠の話が持ち上がってしまう。
「そういえば、玲那って絶対好きだよね。新村のこと」
「やっぱり。私も絶対そう思う。っていうか、皆そう思ってるよね。バレバレ」
「気づいてないのは、気持ちを向けられてる新村君本人だけ」
槇村玲那。
そう、光瑠と同じ文化祭実行委員で、私と違い絶賛距離を縮めてるであろう、同じクラスの美少女。
周りがそれ程言うのに、光瑠は何故か鈍感なのが不思議で仕方がない。
「玲那ってさ、絶対今年の実行委員決めの時、新村が先に決まったの見て、すぐ名乗り出てたよね。必死さが凄かった」
「思った思った。唯穂、やっぱり気をつけたほうがいいよ。あの子だけには。これ以上光瑠と仲違いしたまま高校終わるよ」