少年のその様子は、つい先ほどまでの様子とは違い、同じ少年とは思えない私は、思えず吹き出してしまった

私が、クスクスと笑っていると、少年はさら赤くして顔を逸らした…

「ごめんなさい…笑うつもりじゃなかったんだけど…なんだか、さっきまでの君と別人に見えちゃって…」

私は、笑ったまま少年に言うと…

「別に…いいです…」

と、少年は顔を赤くしたまま俯いてしまった…

その時、火にかけていたヤカンが、シュンシュン…と音をたてて、お湯が沸いたことを知らせる…

私は火を止めて…

「とりあえず、適当に座ってて…今、お茶煎れるから…それとも…コーヒーがいい?」

私が訪ねると、少年は少しの間をあけ…

「じゃ…コーヒーで…」

と言い、部屋に入って行った…