次の日会社に出社すると、すぐに隣の席から声をかけられた…

「ねぇね…昨日あれからどうだったの?気がついたらあんた、あの彼と一緒に居なくなってるんだもん…教えなさいよー」

彼女は、ニヤニヤしながら聞いてきた

(どういうこと…?)

訳がわからず、ポカンとマヌケな顔をして彼女の顔を見つめていると

「何とぼけてんのよー」

と、彼女は私の背中をバシンと叩き、両手で自分の下半分の顔を隠し、ニヤついている…

「イッタ…」

私は、思わず顔をしかめた…

「だから、彼とどうだったのよ…一緒に消えたんだから、何かあったんでしょ?」

彼女は、相変わらずニヤニヤとしながら、私の頬をつつく

「いったい何の話よ…全然、意味がわかんないんだけど…」

すると、彼女は目を見開き…

「あんた、昨日あの後どうしたの?気がついたら、彼と居なくなってたから、てっきり2人で消えたのかと…」

と、呆然としている…

私は、大きくため息をついた

「昨日はあのまま、1人で自分の家に帰ったわよ…それに、彼がいつ消えたのかなんて、知らないわよ」

私は、彼女を睨みながら言った