「でも僕、君に興味もっちゃったんだもん。ほかの娘達さ、見るからに少しでも条件の良い相手見つけようと、必死って感じ丸出しじゃん…僕、そういうの嫌なんだよね。いかにも、女の幸せは金銭的に恵まれた男を捕まえる事って感じで…じゃ、お金がなかったら、僕の事なんて相手にしてくれないの?って思っちゃう。だから、君みたいな娘を、探してたの。」

男は、私を見つめならが、ニコって微笑んだ

思わず、男の言葉に飲み食いを忘れて、ジッと見つめてしまった…

「だから、仲良くしよっ」

首を傾げながら、男は言う

「残念だけど、なんと言われても、私はあなたの相手するつもりないから。次の合コンで、お金に釣られない、本当にあなたを愛してくれる女を探して…」

私は、残っていたビールを一気に飲み干し、一緒にきた同僚に断りをいれ、席を立った…

「僕、君の事諦めないから。必ず、君も僕に興味をもたせてあげる」

男は椅子に座ったまま、私の腕を掴み、相変わらずのニコニコ顔で宣戦布告した…

私は、男の手をはがし、男に微笑みを浮かべ…

「おあいにく様…もう、あなたに会う事もないわ」

そう言って、居酒屋を後にした