午前の業務、終了のチャイムが響くと同時に、彼女は待ってましたと言わんばかりに、私の肩を掴み自分の方に向かせた

「で、どういう事なの!?」

相当気になっていたらしく、鼻息が荒い…

「だから、朝言ったとおりだって…彼とは別れたの」

「だから、なんでそうなったの!?」

彼女は、私の目をジッと見つめ、肩に置いた手を外そうとしない…

「彼が、別れようって言うから、それを承諾したの」

私は、ため息をついて、彼女に言った…

結局、上手い言い訳が思い浮かばないまま、現在に至っている

「で、なんで?理由は?」

彼女は、ようやく手を放し、自分のお弁当を取り出しながら聞いてきた

私は、出勤途中で買ってきたパンを取り出し、オフィスに備え付けてあるコーヒーメーカーから、コーヒーを入れてデスクに戻った