「相変らずお元気ですわね。」

と言うと華鶴菜は

「へへへ」

と笑う。
咲矢香は

「あっ!そうそう華鶴菜ちゃん。また華鶴菜ちゃんの為に洋服作って来ましたの!」

と嬉しそうに言うと華鶴菜は興味津々そうに

「え!?どれどれ?」

とワクワクして言う。
咲矢香はバックからリボンとフリルの沢山付いた洋服を出す。
華鶴菜は

「うおお!今回もまぁロリロリだねぇ!!」

と感激していると咲矢香は服を抱きしめ

「当たり前ですわ!私こういうお洋服大好きですもの。そ・れ・に。華鶴菜ちゃんにはこういう可愛い系のお洋服が一番お似合いですわ!!」

と言う。
彼女はお嬢様だが華鶴菜が大好きで華鶴菜のために服を作ったりしているちょっと暴走癖がある子なのだ…。
咲矢香が

「はい!」

と渡すと華鶴菜は

「ありがとう咲矢香ちゃん。」

と嬉しそうにお礼を言うと咲矢香は

「いえいえ」

と答える。
すると咲矢香がふと窓の外を見て

「あら?」

と不思議そうな顔をする。
華鶴菜は衣装をしまいながら

「どうしたの?咲矢香ちゃん?」

と聞く。
咲矢香は外を指さして

「……高島先生。何だか苦しそうですわ。」

と心配そうに言う。
華鶴菜は

「えっ?」

と窓を見ると校庭で苦しそうにしている理科の先生が居る。
彼は高島亮介先生。
生徒にはそこそこ人気の眼鏡をかけた格好良い若い先生だ。
華鶴菜は

「本当だ。どうしたんだろう…。」

と不思議そうに言っていると先生がガクッと倒れる。
二人は驚いて

「-。え?!-高島先生!?」

と言う。
華鶴菜は

「行こう!咲矢香ちゃん!!」

と走ると咲矢香ちゃんは

「はっ…。はい!」

と華鶴菜の後を追う。



華鶴菜と咲矢香は先生の元に駆け寄ると

「先生!」

と呼び華鶴菜は先生の元でしゃがみ

「先生…。大丈夫ですか?」

と先生の肩に手を伸ばすと先生は華鶴菜の手を払い

「大丈夫だ…。だから…近づかないで下さい。アイツが…。出て来たら…。何をするか…。」

と苦しんでいるが恐る恐る言う。
華鶴菜は

「…アイツ?」