暗い部屋で『トゥルルー♪トゥルルー♪』と電話の音がする。
電話から『ただい ま留守にしています』と案内が流れる。
女性の声で

「もしもし?私だけど明日そっちに行くから宜しくねん♪」

と声が録音する。
女性は大人っぽく気の強い声だった。



-夜-
先生が帰ってくる。
先生は留守電に気が付き録音された声を聞く。
録音された声は先程の声がする。
先生

「あの人が来る。やばいなぁ…。どうしましょうかね」

と困り果てた顔で言う。



-朝-
学校に華鶴菜と咲矢香が登校してくる。
先生は登校して来た華鶴菜に

「おはようございます華鶴菜さん。少しお話があるんですがお時間頂いても良いですか?」

と言いにくそうに華鶴菜を呼び止める。
華鶴菜はほえっと言う顔をしながら

「わっ…私?」

と自分を指差して言う。
先生は

「ダメですか?」

と聞くと華鶴菜はいつもと違う感じ先生を見て

「ううん大丈夫だよ。何処で話す?」

と言う。
先生は

「では昼休みに理科室に来て頂けますか?」

と申し訳なさそうに尋ねる。
華鶴菜は

「えぇ解ったわ」

と答えると手を振りながら

「じゃあまた後でね」

と言いにこっと笑って去る。



-昼休み-
理科室に来た華鶴菜は先生と合流した。
先生は留守電に入ってた内容を話す。

「実はこの留守電の相手は私の姉なんです。実はわが家では姉と母が権限を持っていて僕は姉たちに逆らう事が出来ないんですよ。男は僕一人だったのもあって小さい頃からそうやって仕付けられてて逆らうと姉たちのオーラが恐くて…。それで申し訳ないのですが今日のお仕事お休み頂けないですか?」

と真剣にお願いをする。
華鶴菜は

「うん!解ったよ。こっちはなんとかするから」

と安心するように笑顔で答える。

「こっちは私達に任せてお姉さん達に沢山サーピスしてあげてね。チルリルと裕也君には私から伝えとくから」

と言う。
先生は

「ありがとうございます。華鶴菜さん」

と言う。



-放課後-
華鶴菜はチルリルと裕也君に先生から話された事を伝える。
裕也君は