そして今日の朝あった精霊の寂しそうな笑みを思い出し

『もしかして一人で寂しかったのに私が叫んじゃったからいけなかったのかな…』

と精霊の事ばかり考えていた。



‐放課後‐
咲矢香と華鶴菜は一緒に帰宅していると咲矢香が

「華鶴菜ちゃん。ずっと考え事してるようですが何か悩みでもございますの?」

と心配そうに聞くと華鶴菜は

「えっ?!あっ…うん。大した事じゃないんだよ。ごめんね。心配かけて…。」

と言うと咲矢香は

「もし私で良かったらその今考えてる話聞かせて貰えます?」

と優しく言う。
華鶴菜は複雑そうな顔で

「う…ん。実はもしもなんだけど。もしね自分がずっと一人っきりでいて急に人が自分の元に来たのに叫ばれたらやっぱり寂しいかなって思って。」

と説明する。
咲矢香は少し考えて

「確かに折角巡り会えた方に叫ばれたら寂しいと思いますけど寂しそうな時って自分は争いはしたくない。だけど守るものがあってそれの為にわざと近付けさせないようにしてるって言うのもあるんじゃないでしょうか。あくまで推測ですが…。」

と言うと華鶴菜は謎が解けたように

「そっかぁ。そうだよね。ありがとう咲矢香ちゃん」

と咲矢香の手を握り言うと咲矢香は

「えっ。ええっ。」

と驚きながら言う。
華鶴菜は

「じゃあまたね」

と手を振り走って帰る。



華鶴菜は家に着くと鞄を地面に置きペンダントとにらめっこしている。
チルリルは

「ただいまとも言わずにいきなり何やってるにゅう?」

とペンダントとにらめっこしている華鶴菜に呆れながら言うと華鶴菜が

「あっ!ペンダントが光った!!変身しなきゃ。星の光の元にその姿を現せ!ツインベル!!」

と呪文を唱えて変身をし家の玄関を施錠し窓から飛んで出る。
チルリルは華鶴菜の後を追いながら裕也の家に向かう。
チルリルは華鶴菜に

「なんでそんなにやる気なんだにゅう?」

と訪ねると華鶴菜は

「解ったかも知れないにゃん。彼女の寂しげな笑顔の訳と消えちゃった理由が!」

と言う。



華鶴菜達が裕也の家に着くと裕也と先生が待っている。