華鶴菜と咲矢香はお昼食べていると裕也が華鶴菜の肩を叩き

「ちょっと良いかな?」

と言う。
華鶴菜は箸口にくわえながら

「ふぇ?」

と不思議そうに裕也を見る。
クラスの女子の冷たい目。
咲矢香は楽しそうに

「あらあら~。」

と目を輝かしながら言う。



華鶴菜は裕也の後を追いながら不思議そうに

「こんな所に呼び出してどうしたの?」

と言うと裕也は

「…くれば解る。」

と振り返りもせず言う。
華鶴菜は

「ふぅ~ん」

と言いながら裕也の後を付いていく。



体育館に着くと先生がいる。
華鶴菜は

「先生どうしたの?」

と言うと同時に先生が

「華鶴菜さんまでどうしたんですか?」

と驚く。
裕也が

「…俺が呼び出した」

と頬を掻きながら答える。
先生と華鶴菜は顔を見合わせて先生が

「訳を聞きましょうか?」

と眼鏡をあげる。
裕也は

「…。俺の中に奴がいるんだ。そいつを倒して欲しいんだ…。」

と説明する。
華鶴菜が
「まさか精霊?!」

と驚き声をあげる。
先生が

「華鶴菜さん…。声大きいですよ。」

と唇に人指し指を当てて言う。
華鶴菜ははと口を手で押さえる。
裕也はこくんと頷く。
華鶴菜がペンダントを服から出すと小さく光ってる。
華鶴菜は

「解りにくいんだよね。毎度毎度…。」

と文句を言うと先生は

「まあまあ~」

と言う。



‐放課後‐
体育館裏で華鶴菜と先生が変身する。
先生は黒いスーツに眼鏡に蝶ネクタイの黒猫になる。
先生は自分の姿を見て

「…僕も猫ですか。」

と唖然とする。
チルリルが

「そんなに落ち込まないにゅう。なかなか格好良いにゅう。」

と先生の背中を叩き励ます。



華鶴菜達一同は裕也の家に向かった。
裕也の家系は代々神社に住む神主様なのである。
華鶴菜達が裕也の元に現れると裕也は

「俺がこいつを体から出して金縛りかける。その間に奴をどうにかして欲しいんだ…。」

と言うと華鶴菜はガッツポーズをして

「任せるにゃん!」

と笑顔で言う。