咲矢香と楽しそうに話している華鶴菜。
理科室で次の授業の準備をする先生。
先生ふと窓の外を見ると華鶴菜が目にはいる。
華鶴菜の幸せそうな笑顔に思わず自分も白衣のポケットに片手を入れにこっと笑う。
華鶴菜は先生に気が付き手を振る。
先生も小さく手を振り返す。



鏡に写し出された光景。
それを見ている着物を来た少年。
少年は正座しながら

「彼等が悪と戦ってるのか…。…会いに行くか。彼等に…。」

と言いすっと立つ。
そして着物を翻して部屋を出て行く。



次の日の朝。
華鶴菜達のクラスに転校生がやってくると言う噂が飛び交っていた。
咲矢香が華鶴菜に

「今の時期に転校生ですって」

と耳打ちする。
華鶴菜は

「うん…。みたいだね。」

と言うと咲矢香は

「気になりますか?」

と言いいたずらっぽく微笑む。
華鶴菜は焦って

「そんなことないよ~」

と言うと咲矢香はにこっと微笑み

「そういう事にしておきますわ」

と言う。
担任の先生が入って来て

「ほらーお前らー。席に着けー。」

と言い教卓の前まで進む。
生徒達は席に着く。
先生は

「お前らも知っての通り転校生が来た。紹介する。入って良いぞ!」

と言うと少年が入ってくる。
先生が

「紹介しよう!岸倉 裕也(きしくら ゆうや)君だ」

と言うと裕也は

「どうも…」

と静かに挨拶する。
裕也はクールで格好良い身長が小さい少年だった。
みんながざわついていると先生は裕也に

「そーだなお前の席は華鶴菜の隣な」

と華鶴菜の隣の空いてる席を指す。
裕也は静かに歩き華鶴菜の隣で止まり華鶴菜を冷たい目線で見る。
華鶴菜は気付かない様子で

「宜しくね。あっちなみに君の席はそこ~。」

と掌で空いた席を指す。
裕也は

『こいつは天然か?』

と呆れ席に着く。

「じゃあHR終了だな~。次の時間あるから用意する様に~。」

と呑気に良い教室を出ていく。
生徒達は裕也を取り囲み質問攻めする。
裕也は冷たく返事を返す。
華鶴菜と咲矢香は興味なさそうに話をしている。



‐お昼休み‐