「廉〜、湊〜!!」
遥斗が叫んだ。
ガチャ!!
「お前なぁ〜、いっつも大声出すな!って言ってるだろ!うるっせぇんだよ💢」
か、可愛い見た目してるくせにめっちゃ毒舌だ...。
「そうだよー、だからもてねぇんだよおー」
ちゃ、チャラそう。
「紹介するね愛美、こいつは、廉。」
「廉だよ〜」
さっきの毒舌キャラはどこへいったのやら、可愛く、「廉だよ〜れんれんとか、呼び名はなんでもいいよっ!」
れ、れんれん……?
「あ、あはは...。」
苦笑いで返しておいた。
「で、このチャラ男が湊ね。」
「チャラ男ってなんだよ!こう見えて中身は一途なんですう〜。あ、愛美ちゃん!俺は湊だよん仲良くしよーね!」
ち、チャラい、
でも、みんな悪い人ではなさそう...。
「でさ、お前らが嫌じゃなければだけど、愛美を『 starplanet』に入ってもらいたいんだ。」そう遥斗が言うと、急に湊と廉が真面目な顔になった。
「愛美、うたのほうはどうなんだ?『 starplanet』は僕の大切な居場所なんだ。そこに半端者が入ってこられると、•••正直、嫌だ。ここが大事だからこそ...。」
「俺もだ。」湊が廉の言葉に頷いた。
あぁ、この人たちはとっても仲間思いなんだな。
「そこら辺は大丈夫!俺が愛美をstarplanetに入れようと思ったのは歌が原因だから!」
すかさず遥斗がフォローしてくた。
「ごめん。口だけじゃ信じれないよ。愛美ちゃん、歌ってみてくれる?」
•••この人たちのために歌いたい。
この人たちに認めてもらいたい。
「いいよ。」
この人たちに認めてもらえるのなら
―私は歌う。
〜.•♬
廉達は口をぽかんと開けていた。
そして歌い終わると手をガシッと掴んできた。
「す、すごい!こんな逸材、もっと早くスカウトしとくべきだった!」
•••認められた、の?
なんだか、泣きそうだ、
ここは、あったい。
ここに、私の居場所が出来たらいいなぁ。