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「……あれ、私今日当番だ」
「あら」
ふと、机に向かって愛莉ちゃんと話していると、次の授業の数学の当番であることを思い出した。
……確か、職員室に行って先生の手伝い……だっけ。
「急がなくちゃ…!行ってきます……っ!」
「行ってら~」
なんとも呑気な愛莉ちゃんの送り出しを受けて職員室に向かうと、
「あ、初音さん」
「……あれ、小坂くん?」
小坂くんは、クラスの中心的な人物でいつも友達と笑いあっているのを見かけるクラスメイト。
なんとも、愛莉ちゃんと名字が似ているからすんなり覚えてしまったのだけれど。
「もしかして、小坂くんも数学の当番?」
「そうそう、初音さんも?」
「うん、さっき思い出して走ってきた」