頭にはてなマークしか浮かばなくなってきた。



「結月先輩は小夜の血しか吸ってないんでしょ!?しかも自分から! これはもう決定じゃん!」


「えぇ?よく分からないけど……たぶん私以外にもいるよ、ぜったい」



だって先輩、あんなに容姿はカッコいいんだもん。それは認める。


女の子たちからすっごく人気だから。



そう思ったとき、ふと廊下をを見ると、



「ねー朔!今日遊ばない?」


「んー……いーよ」



すっごく可愛い先輩が、朔先輩の腕にぎゅっと絡んでる。


よく見たら、可愛くて有名な先輩。


朔先輩も、渋るような仕草なんてまったく見せないで。


……お似合い、だなあ。



ーーまた、ちくりと。さっきよりもはっきり、痛みを感じた。