家に帰って来た。


「「ママ」」

「ん?」


お昼ご飯を準備しているママにあたしと陽咲は話しかけた。


「「今まで、大切に育ててくれてありがとう!!!」」

「やだぁ、何ー?もう...」


あたし達はママに花束をプレゼントした。

ママは泣いている。


「「これからもよろしくね」」

「こちらこそ」


ピンポーン。


「来た来た」


涙を拭きながらママが言った。


「どうぞ」

「お邪魔します」


上がってきたのは、花束を持った遥だった。


「え...」

「卒業、おめでとう」


あたしはまた泣いてしまった。


「もう、毎日、、学校で...遥にっ会えない...」

「私ん家から専門学校通えばいいよ」

「え...」


遥はあたしを抱きしめながらそう言った。


「もうお義母さんに話はしてあるよ」

「ママ...?いいの.....?」

「もちろん」

「.......ありがとう」

「もー泣かないの」


そう言ってあたしの頭を撫でる陽咲も泣いていた。