「人が倒れています」


昼下がり、竹下通りから、2本くらい外れた路地で、私の目の前で倒れた、私くらいの歳の女の子。


「安全の確認……安全よし!」


倒れている女の子の元へ駆け寄る。


「もしもし、大丈夫ですか? ……大丈夫ですか!」


「……」


「……意識なし!」


えっと、次はちょっと勇気を出して……。


「誰か来てください! 119番とAEDをお願いします!」