完全に決定だ。


じいちゃんがどれだけ孫であるわたしのことを昔から可愛がっているか、みんな知らないだろう。


わたしの願いを叶えてくれなかったことなど無い。

だからわたしは逆に、その恩返しとしてこの高校に来たってのもある。



「ってことでっ!明日からっ、いや今日の放課後からみんなグラウンド集合!!野球の練習するよ!」



放課後のホームルーム、教卓の前。

わたしは胸を張って堂々とクラスメイトに投げかけた。



「はあ?俺バンドあるんだけど」


「俺バイト~。そんなのしてる暇ありませーん」


「できる限りでいーから!俺は毎日参加する予定だしっ、ほんと10分でもいいから!よろしく!!」


「「「むーーりーーー」」」



黒板の端、忘れられないように時間をチョークで書いておいた。

15時半から16時半までのたったの1時間。


確かにバンド練習だったりそれぞれの予定はあるかもだけど、来れるときに来てくれればいい制度を設けた。