もっきゅもっきゅ。
頬袋いっぱいに食べ物を含んだリスこと、わたし。
右手にはホットドッグ、左手にはハンバーガー。
両手が塞がっているため、頼くんの手も借りて美味しさを堪能していた昼休み。
「これやばくない?次から次に入ってくの、面白すぎるって」
つんつんと、わたしの膨らんだ頬っぺたをつついてくる頼くん。
ご飯を詰め込みすぎてしまう小さな頃からの癖。
余計に初めて食べるオリジナルメニューがあれば、仕方のないことだ。
「だっ、だとしてもだ!!頼が食わせることねーだろ!」
「ならお前もやってみなって。ほんとハマるよこれ。無限プチプチみたいなものに似た爽快感あるから」
「………」
頼くんに渡されて、スプーンを手にしたムツミ。
バターチキンカレーをそっとすくうと、わたしの前に持ってくるものだから。
そりゃもう反射的にもパカリと、わたしのお口は開いてしまう。
「あーー、んっ」
「……かっっわ、───っ!!」