「ほーら、口開けてカンナ」


「あー」


「よくできました。はい、ご褒美」


「んっ」


「あらら、こんなに飛び散らせて。…まだ足りないって?なら言えよ、欲しいんだろ?」


「んっ、んうっ」


「ん?ちゃんと言わないと奥まで入れてあげないよ俺。…ね、入れたり出したりして欲しいんじゃないの?」



あーと、口を開ける。

そんな姿を見つめた頼くんは眼差しを伸ばして、わたしのなかへ入れてくれる。


もきゅっ、もきゅっ。

もぐっ、もぐっ、ごくり。


もっと、もっと欲しいよ頼くん。
そんなんじゃぜんぜん足りない。



「アウトーーー!!!!」



カンカンカンカン!!

耐えきれなくなった男によって、終了のゴングが鳴った。


大型ショッピングモールのフードコート並の広さを誇る食堂にて、わたしたちが座る場所に身体ごと混ざってきたのはムツミ。



「おまえ今日ほんとうざいよ」


「なななっ、なにしてんだよ…!なんだその会話っ、やめろっ、俺に想像させんじゃねーよ…!!」


「なんの話?俺はただリスにエサやりしてんだけど」