朝ごはんは昨日買っておいたヨーグルトにカットしたバナナを入れて、超適当なバナナヨーグルト。

仕上げにドタバタと洗面台へ向かったはいいものの……。



「あれっ、ちょっ、………。」



スルッと、なぜかずり落ちるサラシ。

これは胸を潰すもので、男の子になるなら絶対つけなければいけないもの。


だというのに、付けようと巻いてもズルリと落ちるのは……なぜだ。



「………かなしい」



シンプルに悲しい。

そんなサラシはもう、見たくもないから永久封印。


なんと初日で誰にも言えない黒歴史を作ってしまいました。



「わあ…!藤の花っ」



なんとか徒歩5分に助けられ、ギリギリセーフ。


想像していたのは、廃校寸前とのことで廃屋と化している校舎。

床が抜け落ちたり、水が出なかったり、トイレにドアが無かったり。


そんな学校を予想していたのだけど、なんと真逆だった。