なにが、よろしく、なの…?
なにが、おっけ、なの……?
なにもよろしくない、おっけーじゃない……。
わたしの荷物をリュックに詰めた頼くん、流れ作業のように背負わせてくれると。
「はい、行こう」と、わたしの手を引いて下駄箱へ。
「なんでやねええええんっ!!!熱なんかあるかいなああああっっ!!」
「ここ、かんとー学院だよカンナ。かんさい学院じゃないんだからとか、うまいこと言っちゃったよ俺」
みんなとは逆方向。
引きずられる、わたしのマンションへと。
焼き肉…!打ち上げっ!!
ぶっちゃけ今日いちばん頑張ったのってわたしだよね…!?
そりゃあ頼くんにも感謝してるけどっ、今日ほど美味しく焼き肉が食べられる日ってないと思うのに……!!
「俺、カンナとふたりで打ち上げしたい」
「っ、」
で、許しちゃうわたしもどうかしている。
マンション近くにある、いつもわたしが食品を購入しているスーパーへ寄って。
オードブルやお菓子、ジュース。
揃えるだけ揃えて、改めてマンションへ。