相手はアイドルコース2年だ。

そう、前回の授業でボロ負けを経験させてくれたクラス。


リベンジ?いいや?

あのときは手加減してたのわたしたちのクラスが……!!



「ボールっ!」


「フォアボールっ!」


「デッドボーール!!」



しかし3回まで投げたところで、わたしにはとうとう限界が来てしまっていた。


4-4、
取っては取られての大接戦。


ただ、このクラス相手にここまでの点数。

前回の記憶など完全に消えたゲームが繰り広げられている。



「先生、ピッチャー交代で」


「えっ、俺まだ投げれるよ…!!」



息が上がってしまったわたしを見て、タイムを取ったベンチにて交代を判断したのはまさかの頼くん。



「まだ4回だしっ、早すぎるって!」


「それ以上投げて、肩ぶっ壊したい?」


「壊れない!!投げる!!交代なんか絶対しないからっ!!」



わたしだけが反対意見。

その他はそうしたほうがいいと、賛成意見。