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ひとりで教室へ戻ってくると圭太が心配そうな顔で近づいてきた。


「どうだった?」

「わからない。とりあえず、保健室のベッドで横になってるけど……」


ユカリの様子を思い出すと、保健室での大応では限界がありそうだ。
もしかしたら先生の車で病院へ向かうかもしれない。
ユカリの腕に現れていた赤い斑点のことは、なんとなく圭太には言えなかったのだった。