☆☆☆
バタンッと後ろてにドアが湿られた時、もう研究所内には誰の姿もなかった。
ただひとりを覗いては。
「圭太は!?」
直に強引に外へ連れてこられてしまったけれど、圭太はまだ建物の中にいる。
建物の外は逃げてきた人たちでごった返していたが、みんなそれぞれの車に乗り込んで山を降り始めていた。
直は黙り込んで建物から視線をそらす。
「圭太を呼んでこなきゃ。感染してたとしたら、一緒に行動したほうがいいし」
早口に行って建物の入ぐりへと戻る。
しかし、ドアは当然オートロックになっていて、数字を打ち込まなければ開かない。
数字がわからなくても何度も試していればいずれ開くはずだ。
そう思っていたのだけれど、3度失敗したところで数字板が赤く光、警告音がなり始めたのだ。
それ以降、なにを入力しても文字盤は受け付けなくなってしまった。
「ちょっと、どうなってるの!」
「何度も間違えたから、一定時間開かなくなったんだ」
直からの説明に私は歯噛みする。
すぐにでも圭太を連れ出したいのに、これじゃ時間がかかって仕方がない。
バタンッと後ろてにドアが湿られた時、もう研究所内には誰の姿もなかった。
ただひとりを覗いては。
「圭太は!?」
直に強引に外へ連れてこられてしまったけれど、圭太はまだ建物の中にいる。
建物の外は逃げてきた人たちでごった返していたが、みんなそれぞれの車に乗り込んで山を降り始めていた。
直は黙り込んで建物から視線をそらす。
「圭太を呼んでこなきゃ。感染してたとしたら、一緒に行動したほうがいいし」
早口に行って建物の入ぐりへと戻る。
しかし、ドアは当然オートロックになっていて、数字を打ち込まなければ開かない。
数字がわからなくても何度も試していればいずれ開くはずだ。
そう思っていたのだけれど、3度失敗したところで数字板が赤く光、警告音がなり始めたのだ。
それ以降、なにを入力しても文字盤は受け付けなくなってしまった。
「ちょっと、どうなってるの!」
「何度も間違えたから、一定時間開かなくなったんだ」
直からの説明に私は歯噛みする。
すぐにでも圭太を連れ出したいのに、これじゃ時間がかかって仕方がない。