待ち合わせ場所にもうすぐ着く

時間がギリギリで駅から走った


公園に入ればイルミネーションで飾りつけられてて

でもみんな街に出ているからか

ポツポツとしか人がいない

ベンチには肩を寄せ合い幸せそうな恋人たち

ちょっと、今の私には羨ましいな


姿が見えて走るのをやめ息を整える



『先輩!』

「おっまえ時間ギリギリじゃねぇかよ!
メッセージも返ってこないし…来ないかと思った」

『す、すみません!色々ありまして…』



怒ってます…?



「こんなんで怒んねぇよ」



俺が優しいの知ってんだろ?


とドヤ顔をする先輩

やっぱこういうとこ可愛いんだよねー



『確かにそうでしたね!』



ニコッと微笑む



「っ…と、とりあえず飯行くか」

『あっ、どこも混んでますよね…
予約とかしとけばよかった』



完全に忘れていた

というか私的にはさっきまで悶々としてたから

それどころじゃなかったんだよね



「バーカ。そういうのは男がするもんなんだよ」



ほら、行くぞ。と手を引かれる

毎回先輩はこうして手を引いて歩く

それが私は嬉しくて


結果がつらくても

いまは楽しんだ方がいいと気持ちを切り替えた